Twinmotionでのパースのつくり方

今回はTwinmotionを使ったパースの作り方について解説します。

この記事ではRevitで作ったモデルをTwinmotion Direct Linkを使ってインポートしたものを使っています。Twinmotion Direct Linkは簡単にモデルをTwinmotionに移動できるのでARCHICAD、Revit、Rhinocerosなど対応しているソフトからモデルをインポートするときは積極的に使っていきましょう!

RevitからTwinmotionへデータを移行する方法については、TwinmotionでRevitのモデルをインポートするには?という記事でまとめているのでそちらを参考にしてください。

Twinmotionを開きモデルをインポートできると下のような画面になります。
パースをつくるには画面左下のMediaを選択したあと、Imageをクリックします。

パースの位置を決める

Create imageをクリックします。

撮影した数だけパースが追加されていきます。
画面下のパースのアイコンをクリックするとそのパースに切り替わります。
カーソルをパースのアイコンに持っていくと上に表示される「…」をクリックすると
Rename、Delete、Duplicateで名前の変更、消去、複製ができます。
「…」の横の矢印をクリックするとパースを撮影し直すことができます。
撮影し直すと前に作成したものは上書きされて消えてしまうので注意が必要です。

アイコン右下のMoreをクリックするとLocation、Weather、Lighting、Camera、Formatなどパースの詳細な調整ができるようになります。

Locationで場所、太陽の位置、背景を決める

地図をクリックすると場所を選べます。敷地が決まっている場合は敷地を決めるとよいです。
Time of dayからは時間、Monthから季節、North offsetでは方角を決めることができます。
太陽の位置などが変化します。

Backgroundをクリックすると背景を変えることができます。
Pictureから9つの背景を選べます。背景は360度画像になっているのでRotationをクリックすることで回すことができます。

Weatherで天気を変える

Weatherをクリックすると天気を変化させることができます。
左下のWeatherで晴れ、曇、雨を切り替え、真ん中のSeasonで季節が切り替えられます。冬で雨だと雪が降り、冬には落葉します。
Growthを調整すると植物を成長させることができます。

右側のEffectsをからはWind speedで風の強さ、Directionで風の向き、Smogで霧を発生、Particlesで地面の雨の描写のオン/オフを切り替えることができます。

さらに、右側のOceanをクリックするとEnableをオンにして海をつくり、Heightで水面の高さを調整、Aspectでマテリアルを変更できます。

もし、海、池、川などの水場をリアルにつくりたい場合は水のマテリアルにしたGLとLandscapeの併用がおすすめです。詳しいやり方はTwinmotionで地形、池、川、街をつくるには?という記事でまとめたのでそちらを読んでみてください。

Lightingで太陽光の調整

LightingをクリックするとExpousureで太陽光の強さ、White bal.で光の暖色系、寒色系の調整、GIで照り返しのオンオフ、Shadowで影をくっきりさせるか/ぼやかすかの調整ができます。

一番右側のSettingsからはSun reflで夕日の地面の反射の調整ができたり

Stars intensityから夜の星の調整をしたり

Ambientで環境光の量を変化させたりできます。
環境光とは指向性のない光のことで、全体的に明るくしたり、暗くしたりできます。

Cameraでカメラの詳細設定

CameraをクリックするとFOV、DOF、Parallelism、Vignetting、Lens flareなどカメラの詳細設定を変更できます。

FOVはfield of view(視野)の略で値を大きくすると望遠レンズを使った写真のようになります。

FOVの値を下げると平行投影に近いものをつくることができます。

DOFをOnにするとぼかすことができるようになります。
Apertureを1.0にして、ぼけるギリギリまでDistanceの値を大きくして
Apertureをの数値上げるとぼかし具合を細かく調整できると思います。
Bokeh shapeの値を大きくするとぼかしたときに角張った感じになります。

ParallelismをOnにすると二点透視になります。

Vignettingを100%にすると隅の部分が暗くなります。

Lens flareの調整ができます。

Visual effectsをクリックするとColor gradient、Filters、Clay render、Reflectionsという項目が出てきます。

Color gradientではTypeで画像の風合いを変えれたり、Contrastで明暗をはっきりさせたり、Saturationで色の鮮やかさを上げたりできます。

Filtersを開いて、Typeから8つの描写タイプが選べます。

Clay renderではColorで設定した色で塗りつぶすことができます。

Selectionから塗りつぶす項目を選択することができるので、Charactersだけを選択して、人の添景として使うことが可能です。人が外国人で日本の敷地に合わないなど問題がある場合は人をSelectionで塗りつぶすと良いです。

Translucencyで影が出ないようにすることができ、立体感を消すことができます。

Clay renderを使えると添景をあとから入れなくていいのでラクです。

Formatで出力サイズを決定

パースの設定が納得感のあるものにできたらFormatで出力サイズを決定します。
Formatをクリックすると出てくるOutput sizeの下のMoreをクリックします。

横縦のサイズが決めれるので出力したいサイズがある場合は値を入力して変えましょう。

つくったパースを出力する

Exportから作成したパースを作成できます。
Imageをクリックすると作成したパースが選べます。
選ぶ前はEmptyだったのが一つだけ選ぶ場合はImage、複数選ぶ場合はMultiに切り替わります。選択できたらStart exportをクリックすると保存する場所が選んで保存できます。

下の画像のようなパースが作成できました。

今回はTwinmotionでパースを作成し、出力するまでを説明しました。
Twinmotionの機能の多さが実感できたと思います。これらを使いこなせればできない表現はほとんどありません!

これからも建築に関する有益な情報を日々発信しています。
Twinmotionの使い方に興味がある人は
Twinmotionタブでまとめているので読んでみてください。

この記事では、パースの調整の項目をずらっと紹介しましたが
パースを学ぶにはこんなパースがつくりたいという好奇心から習得していくのが一番上達が早いと考えています。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!

ArchitectureTwinmotion

Posted by ぷもん