ARCHICAD(アーキキャド)で立面図をつくる方法
今回はARCHICADで立面図を作成する方法についてまとめます。
立面図の作成、編集のやり方
画面左の立面図ツールをダブルクリックするか、画面上のタブから立面図をクリックすると立面図のデフォルト設定のウィンドウが表示されます。立面図のほとんどの設定は立面図のデフォルトウィンドウから行えるので、何か変更したいことがあれば、ここを探すと良いです。設定が変更できたら右下のOKをクリックしてウィンドウを閉じます。
画面左側で立面図ツールを選択し、画面の上が立面図の設定タブになっている状態で、立面図の始点、終点をクリックすることで立面図の位置を決めることができます。立面図は始点と終点の間の線がある範囲しか描写されないので周辺の敷地の建物ボリュームなど立面図に入れたい部分があるときは大きめに設定しておくといいかもです。
位置が決まると、カーソルが目のアイコンに変わり、立面図に三角のマークが表示されます。これで立面図の向きを決めます。三角が建物の方を向いている状態でクリックすると立面図の位置、向きが決まります。
立面図を作成したあとでも画面左側から矢印ツールを選び、編集したい立面図を選択すると、画面上が立面図の編集タブに切り替わり、立面図を編集できるようになります。立面図を選択すると立面図の移動、回転、範囲の変更などができます。画面上のタブからも立面図のいくつかの設定を変更できます。見つからなかったり、さらに細かい設定がしたい場合は、立面図のデフォルト設定を開きましょう。
画面右上のポップアップナビゲータを開き、作成した立面図を開くと、作成された立面図が表示されます。
水平範囲で背景の描写範囲を調節
立面図の設定で水平範囲を有限にすると背景の描写される範囲を調節することができます。
下のように、立面図のデフォルト設定から水平範囲を有限にして立面図の範囲を表す四角の大きさを調整します。設定が完了したら右下のOKをクリックします。
結果はこのようになります。
背景の建物ボリュームは先ほど平面図上で決めた水平範囲に入っていなかったので描写されていません。このように背景の描写範囲を調整したいとき、建物ボリュームを消さなくても描写範囲を変更できるので便利です。
垂直範囲で映る高さを調整
立面図の設定で垂直範囲を有限にすると立面図で描写される高さの範囲が変更できます。
下のように立面図を選択し、立面図のデフォルト設定から垂直範囲を有限にします。下の画像では、垂直範囲が0~3000になっています。設定が完了したら右下のOKをクリックします。
結果はこの様になりました。0~3000の範囲の立面図が描写されています。
立面図でGLより下は描写したくないときなどに便利です。
影を表示したい
立面図に影を表示したい場合は、立面図を選択したあと、立面図のデフォルト設定を開き、モデルの表示のシャドウにチェックを入れます。設定が完了したら右下のOKをクリックします。
下のように立面図に影が表示されます。3Dのデータから自動的に影ができます。
立面図をIllustratorへ移す
できた立面図をさらに修正したい場合、Illustratorが便利です。
Illustratorへ持っていくにはDXF形式で立面図を出力する必要があります。
出力したい立面図を表示して「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックします。
保存先を決めて、名前などを変更したい場合は変更し
ファイルの形式がDXFになっていることを確認して、右下の保存をクリックします。
Illustratorへ移動し、「ファイル」→「開く」をクリックし、先ほど保存したDXF形式のファイルを選択します。
DXF/DWGオプションのウィンドウが開きます。
拡大・縮小率で縮尺を調整します。1:100の場合は1%、1:200の場合は0.5%のように
縮尺×100したものを入力します。
縮尺が決まったら右下のOKをクリックします。
下のようにIllustratorで開くことができました。
調整したい場合は調節します。
この記事では
・影のレイヤーを選択して不透明度を低めする
・新しいレイヤーをつくり、地面の長方形を作成する
などをしました。
画面右側からアートボードを選択すると、アートボードオプションのウィンドウが開きます。ここで用紙のサイズを指定します。用紙のサイズが確認できたら右下のOKをクリックします。
印刷するためにPDFで保存する
Illustratorから直接プリンターに接続して印刷も可能ですが、A3などをコンビニのプリンターで印刷したい場合は、PDF形式で出力するのが便利です。
ファイル→別名で保存をクリックします。
保存先、名前を指定してPDF形式になっていることを確認して右下の保存をクリックします。
保存したPDFのデータをUSBなどで持っていきコンビニのプリンターで印刷できます。
最後に、印刷するときの注意点が2つあります!
1.コンビニでPDFのデータを印刷するときには、紙の端は印刷できないことが多いです。あまり、図面のサイズがギリギリすぎると印刷されなくて、調整し直す羽目になるので注意が必要です。
2.紙の端が印刷されないのを調整するために、自動的に小さめに印刷される場合があるので、設定から自動縮尺の変更のチェックを外しておくのをおすすめします。
印刷したら縮尺があっているかを確認すると確実です。
今回は、ARCHICADで立面図をつくる方法、Illustratorへ図面データを移す方法、印刷のためのPDFでの保存について解説しました。
他にもARCHICAD、Illastratorに関する記事を書いています。
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ARCHICADのタグ、Illastratorのタグにまとまっているのでのぞいてみてください。
また、名建築「落水荘」を例にRevit、Lumion、Illustratorを使って
プレゼンボードを作成する流れをまとめた記事も作成していくつもりです。
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