ARCHICADからIllustratorに図面データをインポートして移動、印刷するには?
ARCHICADでモデリングができたら
ARCHICADから図面を作成することもできますが、
図面の調整を行う場合、
Illustratorに図面を移動させた方が様々なことができます。
今回は、ARCHICADからIllustratorに図面データを移動させて
編集、印刷する方法を解説します。
ARCHICADで図面をエクスポート
まずは、ARCHICADで出力したい図面を開きます。
今回は平面図を出力します。
断面図や立面図を出力したい場合は、
断面図や立面図を作成し、
画面右側から出力したい図面を選ぶ必要があります。
断面図や立面図の作り方がわからない人は、
こちら↓の記事を参考にしてみてください。
断面図の作り方が知りたい方はこちら↓
ARCHICAD(アーキキャド)で断面図をつくる方法
立面図の作り方が知りたい方はこちら↓
ARCHICAD(アーキキャド)で立面図をつくる方法
出力したい図面を表示した状態で
「ファイル→名前をつけて保存」をクリックします。
フォルダが開くので
保存先、ファイル名、ファイル形式を指定します。
このときに、ファイル形式を
DXFファイル(.dxf)、DWGファイル(.dwg)のどちらかにします。
Illustratorではどちらの形式も開くことができるのでどっちでも大丈夫です。
今回はDXFファイル(.dxf)にしました。
保存先は、わかりやすい場所にするか、
しっかり覚えておきましょう。
適当に保存するとどこに図面が行ったかわからなくなります。
慣れてないときは、デスクトップなど
見つけやすいところに保存するのもありです。
デフォルトではファイル名が、
ARCHICADのファイル名と一緒になっています。
1階平面図、2階平面図など、
複数の図面を保存したい場合は、
名前を変えてから保存するようにしましょう。
何も考えずに、複数の図面を保存すると
上書きされるので注意してください。
「DXFファイル(.dxf)、DWGファイル(.dwg)どっちでもいい」
って言われても選ばれへん!
という方にDXF、DWGの違いを簡単に説明しておきます。
知らなくても、使えるので、興味ない人はとばしてください。
DXF、DWGはどちらもAutodesk社つくったファイル形式です。
DXFは
・AutoCADの違うバージョンでも互換性を持たせるためにつくったファイル形式
→バージョンで対応していない部分はとばして読み込む
・内部仕様が公開されている
DWGは
・AutoCAD標準のファイル形式
・形式の仕様が非公開で、対応してないCADもある
という違いがあります。
IllustratorでARCHICADの図面を開く
ここからは、Illustratorに移動して、
保存したDXFファイルを開きます。
Illustratorが起動したら、画面左側の「開く」をクリック。
ウィンドウが表示されるので
先程指定した保存先からDXFファイルを選んで
ウィンドウ右下の開くをクリックします。
もし見つからない場合は、ウィンドウ右下のファイル形式が
「全てのファイル形式」になっていることを確認してください。
Illustratorファイルのみになっていると
DXFファイルが見つからないことがあるので注意してください。
DXF/DWGオプションのウィンドウが開きます。
ここでは、図面の縮尺を設定します。
ARCHICADから図面を出力したときには
原寸で出力されています。
縮尺は「拡大・縮小率」から%で指定できます。
例えば、1/100で図面を出力したい場合は1%で指定します。
「拡大・縮小率」にチェックを入れて
今回は1%にしてOKをクリックします。
Illustratorで1/100の図面を開くことができました。
追加で図面を開きたい場合は、
画面左上の「ファイル→開く」から開くことができます。
Illustratorで図面を編集
図面の編集によく使う
知っていると便利なことをいくつか説明します。
色の変更
色を変更したい場合は、変更したい部分をクリックして、
画面左から色をダブルクリックします。
カラーピッカーのウィンドウが表示されるので
好きな色に変更します。
透明にしたい場合は、
赤の斜線をクリックすると透明になります。
レイヤーの変更
画面右側のレイヤーを変更すると
表示・非表示を切り替えられたり、
レイヤーの順番を変更できたりします。
スラブのような
広範囲に塗りつぶしが入るレイヤーを上にしておくと
他のレイヤーが見えなくなる場合があるので注意が必要です。
レイヤーのタブを消してしまって表示されない場合は、
ウィンドウから使いたいタブの名前をクリックすれば
使えるようになります。
同じ色のオブジェクト一括選択
図面の編集を行う際、断面部分だけ選択して
グレーにするなど強調する表現にしたいときがあります。
そんなときに、一つずつ選択して色を変えるのは面倒なので、
同じ色のオブジェクト一括選択して編集する方法を知っていると便利です。
まず、どこでもいいので変更したい部分を1つ選びます。
「選択→共通→塗りと線」をクリックすると、
選んだものとおなじ塗りと線の色のものが一括で選ばれます。
選ばれた状態で、色を変更すると一括で変更されます。
変更したくない階段、手すりも選ばれてしまったので、
非表示にして、選択から除いています。
非表示にすることで、レイヤーごとに
簡単に選択から除くことができるので
覚えとくと便利です。
アートボードで位置を調整
編集が完了したら、印刷します。
印刷のための調整を行う前に
レイヤーのロックをしておきます。
印刷のための調整でアートボードを編集するときに、
ロックをしていないとずれてしまう時があります。
アートボードのタブに切り替えて
アートボード1の右のアイコンをクリックすると
アートボードオプションのウィンドウが開きます。
ここではA3になっていることがわかります。
プリセットから紙の大きさを変更できます。
幅、高さから直接、値を変更することもできます。
今回は方向を縦にしておきます。
紙は縦向きになりましたが
位置がずれているので調整します。
図面を全て選択します。
レイヤーがロックされている場合は、
ロックを外さないと選択できないので注意が必要です。
レイヤー右側を1つずつクリックして選択してもいいですが、
全部選択したい場合は、
ショートカットキー Ctl + A がラクです。
正確に調整したい場合は、
プロパティの基準点を設定して、
変形の左側のXYの値で位置を変更できます。
A3で印刷
真ん中に配置することができました。
「ファイル→プリント」から印刷できます。
PDFで保存すると、
USBなどでコンビニの印刷機を使って印刷することもできます。
まだ、編集する可能性がある場合は、
Illustratorファイルでも保存しておく必要があります。
PDFで保存するには
「ファイル→別名で保存」をクリック。
別名で保存のウィンドウが開いたら、
保存先、ファイル名を指定して、
ファイル形式をPDFにして保存します。
PDFから印刷するときは、次のポイントに気をつけてください!
・コンビニでPDFのデータを印刷するときには、
紙の端は印刷できないことが多いです。
あまり、図面のサイズがギリギリすぎると印刷されなくて、
調整し直す羽目になるので注意が必要です。
・紙の端が印刷されないのを調整するために、
自動的に小さめに印刷される場合があるので、
設定から自動縮尺の変更のチェックを外しておくのをおすすめします。
印刷したら縮尺があっているかを確認すると確実です。
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今回は、ARCHICADからIllustratorに図面データを移動させて
編集、印刷する方法を解説しました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!