建築学生におすすめ!買ってよかった本5選
今回は、建築学生におすすめしたい!僕が買ってよかったと思う本を5つ紹介します。
自分にはない視点を得ることができるのが読書のメリットの1つだとおもいます。
専門家が人生をかけて調べ、考え抜いた本や、海外の日本と全く考え方の違う国の人が書いた本が数千円で買えたりします。
まずは、海外の専門家が書いた本を2つ紹介します。
アルファベット そして アルゴリズム: 表記法による建築――ルネサンスからデジタル革命へ
1つ目は、「マリオ・カルポ」の「アルファベット そして アルゴリズム: 表記法による建築――ルネサンスからデジタル革命へ」です。
この本の著者のマリオ・カルポはロンドン大学バートレット建築スクールの教授で、建築史を専門にしています。
この本の面白いところはデジタル技術を歴史の観点から書いている点です。
デジタル技術が活用されることが増えていて、今後もさらに増えていくことが予想されます。インターネットの周りで起きたような革命が、次起こるとしたら、建築、都市にデジタルを掛け合わせて起こるとも言われています。そんなこれからの時代を、生き抜くヒントとなる本です。
本のタイトルが長くて、難しそうに感じますが、新しいもの好きで、デジタルもどんどん活用していきたい!という方、デジタルは苦手で、使いこなせる気がしないという方の両方にデジタル×歴史のこの本はヒントになります。
ぜひ一度!読んでみてください。
スケール 上:生命、都市、経済をめぐる普遍的法則
2つ目は、「ジェフリー・ウェスト」の「スケール 生命、都市、経済をめぐる普遍的法則 上」「スケール 生命、都市、経済をめぐる普遍的法則 下」です。
この本は上下巻に分かれています。
この本の著者のジェフリー・ウェストは、イギリスの理論物理学者です。
物理学の観点から、生命・組織・企業・都市・経済の成長と限界について、すべて同じスケールの考え方で説明します。
建築の分野ではスケールの感覚をよく使います。この本ではそのスケールを他の分野にも通じる広い視点で、新しい考え方にするヒントとなります。
ここから紹介するのは建築士試験の過去問、法令集です。
建築学科卒業後、ほとんどの人は建築士の資格を取ります。建築士の資格は難しそうに感じますが、卒業後、建築士試験の受験資格を得ることができる大学では、試験内容と日々の大学の授業の内容がつながっている部分も多いです。
大学の授業では、何に使うのか想像しにくく、頭に入ってこないという方も授業の内容を聞きながら、過去問の同じ範囲を解いてみることで、建築士試験では、どのように問題になるのかが分かり、どこをおさえるべきかを理解しながら学習を進めることができます。
一級建築士試験過去問
建築士免許の登録には、実務経験が必要ですが、令和2年試験から、大学の建築学科で指定科目を修めて卒業すれば、すぐに一級建築士を受験できるようになります。
https://www.jaeic.or.jp/other_info/2018kaisei.html
ゼネコンや組織設計事務所に行きたい方など、一級建築士試験の勉強を学生のうちから始めたいと考える方もいると思います。
一級建築士の過去問は令和3年度版 1級建築士試験学科過去問スーパー7が過去問の数が多いのでおすすめです。
勉強の仕方としては、授業でやった内容の問題を解いていきます。選択肢問題の場合は正解の選択肢を重点的に、授業で出た単語があればそれも覚えておくといいです。授業と過去問の両方で出てくる部分は重要度が高く、テストや建築士試験で出題される可能性が高いです。構造の計算系の問題では公式を覚えていればすぐに解ける問題も多いので、公式の復習にもなります。
建築士試験前に最新の過去問を残しておきたい場合は、1番古いものから始めて、最新の何年かを残すのもありです。大学一年生の時から勉強を始めるのであれば、大学卒業までには4年分過去問が貯まるので全部勉強してしまっていいでしょう。
二級建築士試験過去問
二級建築士の過去問も、過去問の数が多いという理由で令和3年度版 2級建築士試験学科過去問スーパー7をお勧めします。
法令集
建築士試験の法規では、法令集を持ち込んで、試験中に法令集を見ながら、問題を解きます。
法令集は、令和3年版 建築関係法令集法令編など、見開き1ページの情報が多いB5判がおすすめです。小さいサイズの方が持ち歩きやすいですが、試験で使うときの利便性で考えるとサイズが大きい方がいいです。
年末に翌年の最新の法令集が発売されます。試験で使うのは最新のものにしましょう。
もし学生のうちに買う場合は、法規の授業、テストの時に必要になることがあると思うので、その時まで待つ方がいいと思います。その場合でも、建築士試験の時に最新の法令集を買って、法令集が2つになってしまいますが、最新の法令集を用意する方が良いです。
建築士試験の勉強を早めから取り組む意味でも、授業の重要性がわからないまま丸暗記をするのを防ぐ意味でも、過去問、法令集を早めに買って一緒に勉強することをおすすめします。
今回は
アルファベット そして アルゴリズム: 表記法による建築――ルネサンスからデジタル革命へ
海外の専門家の本を2つ、建築士試験対策用に過去問を2つ、法令集を1つ紹介しました。
本によって新しい知見を身につけること、建築士試験によって客観的にもわかりやすい資格を獲得することの両方の面から成長できるはずです。ぜひ、買ってみてください!