ARCHICAD(アーキキャド)の使い方は?基本操作のやり方を解説!

2020年11月20日

今回はARCHICADの基本的な操作方法を解説します。
ARCHICADを初めて触る、使い方がほとんどわからない人でもこの記事を読めば、自分でも使えそうと思ってもらえると思います。

新しいプロジェクトを作成

まずはARCHICADのソフトを起動し、新規プロジェクトを作成します。
今回は、新しくプロジェクトをつくりたいので「新規プロジェクトを作成」にチェックを入れて右下の「新規作成」をクリックします。
その他に出てくるウィンドウは右上の×で閉じて大丈夫です。

ARCHICADが開けました!忘れないうちに保存しておきます。
はじめて保存する場合は「上書き保存」でも名前をつけることになるので、「上書き保存」「名前を付けて保存」のどちらでも大丈夫です。「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックします。

プランを保存のウィンドウが出てくるので保存先と名前を指定します。ファイルの種類がARCHICAD単独プロジェクト(.pln)になっているかも要チェックです。他の形式になっていると線データやモデルデータになってしまう場合があります。
保存先、名前、ファイルの種類が決まったらウィンドウ右下の「保存」をクリックします。

3Dビュー、図面を表示するには?

ARCHICADでは平面図の他にも3Dビューやその他の図面を開くことができます。

[3D/全て]のタブをクリックすると3Dビューに切り替わります。
[3D/全て]のタブが消えている場合は画面左上の3Dウィンドウを開くをクリックすると、[3D/全て]のタブが追加されます。

断面図や、立面図などその他の図面を開きたいときは、画面右下のポップアップナビゲータをクリックすると図面の一覧が表示されるので、そこから開くと良いです。
断面図、立面図は断面図ツール、立面図はツールを使って自動生成できます。
断面図ツールの使い方はARCHICADで断面図をつくる方法で、立面図ツールの使い方はARCHICADで立面図をつくる方法でまとめているのでわからない方はそちらも読んでみてください。

3D切断のやり方

ARCHICADには、3Dビューでモデルを切断できる「3D切断」という機能があります。
「3D切断」は画面上のアイコンをクリックして3Dビューの上下左右にハサミのマークが出たら、使うことができます。

切断したい方向のハサミからドラッグするとモデルが切断されます。

ドラッグをやめると、確定かキャンセルかを選べて、確定をクリックすると切断がそこで固定されます。

切断面を消したいときはゴミ箱マークまでドラッグしてゴミ箱マークをクリックすれば消えます。一旦表示を消したいだけのときは画面上の「3D切断」のアイコンをクリックすれば消えます。

コピー&ペースト

同じサイズの部屋を複製するときなどに部屋を複製するときなどコピー&ペーストをよく使います。

画面左から矢印ツールを選んで、コピーしたいオブジェクトをクリックし選択して右クリックするとコピー、切り取り、貼り付けが選べます。ショートカットキーは、コピーがCtl+C、切り取りがCtl+X、貼り付けがCtl+Vです。

貼り付けると点線で囲まれます。

点線内をクリックすると移動ができ、点線外をクリックすると貼り付けが確定します。

元の位置から離れている場合、貼り付けオプションのウィンドウが表示され、貼り付けを現在のビューの中心にするか、元の位置にするか選べます。どちらかにチェックを入れて、ウィンドウ右下の貼り付けをクリックします。

複数フロアのコピー&ペースト

画面左から矩形選択ツールを選び、選択方法を全フロアに切り替えると他のフロアの同じ位置にあるオブジェクトも一緒にコピー&ペーストできます。
全フロアで矩形選択をしてコピー&ペーストします。

他のフロアでもペーストされているため、表示されていないフロアで要素が作成されたことを確認するウィンドウが表示されます。「継続」をクリックするとペーストされます。

矩形選択は「右クリック」→「矩形選択を解除」でやめることができます。

移動コピー

コピーしたいオブジェクトを選択して、角をクリックして移動を選択→右クリック→ここに移動コピーをクリックすると移動コピーができます。
角の点を選択してコピー&ペーストができるので位置を合わせたいときなどに便利です。

少しややこしいですが、「矩形選択で全フロアを選ぶ→オブジェクトを消す→元に戻す(全フロアのオブジェクトファ選択される)→移動コピー」で移動コピーでも全フロアのオブジェクトをコピー&ペーストすることができます。
もとに戻す、やり直しは編集から選べます。ショートカットキーはもとに戻すがCtl+Z、やり直しがCtl+Shift+Zです。

デフォルト設定

ARCHICADには様々なツールがありますが、デフォルト設定の使い方を覚えておけば、デフォルト設定からそのツールの殆どの設定が編集できるので便利です。

デフォルト設定は
・画面左からツールのアイコンをダブルクリック
・画面上のアイコンをクリックする
・オブジェクトを選択して右クリック→選択した「ツール」の設定をクリック(下ではスラブを選んでるのでスラブになっている)
のどれかから開けます。

デフォルト設定ウィンドウの左上からサイズ、位置、右上から材質、下から図面の表現方法、さらに細かい設定などほとんどすべての設定が変更できます。変更できたらウィンドウの右下のOKをクリックしてウィンドウを閉じます。
迷ったらデフォルト設定を開くようにすると良いです。

今回は新しいプロジェクトの作成方法から、3Dビュー、図面の表示の仕方、3D切断、コピー&ペースト、デフォルト設定などARCHICADの基本操作を説明しました。

「ARCHICAD何から初めていいかわからん!」という感じだった人も「何となくどこを触ればいいかわかったしやっていけそう!」ぐらいにはなってもらえたと思います。

基本的に、スラブ、壁、屋根、窓、ドア、階段などをつくりたい場合は画面左からアイコンを探してクリックしてみて、なにか設定を変えたい場合はデフォルト設定を開くと理解が深まっていくと思います。

「平面図に設置してみて、3Dビュー、3D切断を使いながら断面的に問題がありそうなら修正する」というように平面図と3Dビューを行ったり来たりしながら作っていくといいと思います。

図面を出力したい場合は、ARCHICADからIllustratorへ図面を移して、編集するには?で、パースがつくりたい場合はARCHICADでパースをつくる方法でそれぞれわかりやすく解説しているのでそちらも読んでみてください!

他にもARCHICADに関する記事を書いています。
ARCHICADに関する他の記事も見たい方は
ARCHICADのタグにまとまっているのでのぞいてみてください。

また、名建築「落水荘」を例にRevit、Lumion、Illustratorを使って
プレゼンボードを作成する流れをまとめた記事も作成していくつもりです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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Posted by ぷもん